パステル画　松下英友のサイトにお越しいただき
まことにありがとうございます。
作品をご覧いただくにあたって、個人的な想いを
つらつらと綴ってみました。

「風景画を始めたきっかけは東山魁夷作品を見てから」
とか
「自分の絵の中に生活を匂わすものを極力除く」
とか

自己紹介する時に必ず出てくるいくつかのキーワードがあるのですが、
それとは別に、今の私が自分の絵に想う言葉を綴りました。

作品と合わせてご覧ください。

2012.12.25　松下英友

風景画に込めるもの。

静かに　穏やかに　凛として
見る人を受け入れる自然の大きさ。

自己を主張するものではなく、見る人の心と混ざり合えるもの。
見る人に寄り添えるもの。

私の絵にはメッセージ的なものがありません。
「なにかを伝えたい」というよりも
「感じてもらいたい」という気持ちの方が強いようです。

絵を見ている人が実際にその場で、たった一人で、
自然と対峙しているように感じてもらえたら。

自然は心を映す鏡となります。

景色そのものはただそこにある山や木や川であるのですが
気持ち次第で華やかに見えたり寂しげに見えたり
果てなく広く感じたり怖いほど深く感じたり。

風景画にはその感じ方をある程度導ける力があります。
高揚していた気持ちを静かに穏やかな方に導くこともできます。
見るだけで華やかな気持ちにさせることもできます。

私が風景画に込めた「静か」で「穏やか」で「凜」としたものが
見る人の心と混ざり合い、ふっとひと息つけるような時間となれば
それがなによりです。